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佐賀県鹿島市 藤井農園 藤井敬三さんからのお便り
今週は食と「命」についてです。人は植物の「命」、動物の「命」を食べて生きています。私は農業を通していろいろな動植物の一生を見てきましたが、彼らはただひたすらに、自分の子孫を残すためにいきているように見えます。しかし牛、豚、鶏は狭いところに閉じ込められた上に若くして殺され、自由に泳いでいた魚は突然捕らえられます。また大根、ごぼう、人参なども再び土に埋めれば翌春、花が咲き、実を結び、キャベツ、ブロッコリ、白菜もそのまま畑に置けば菜の花を咲かせ菜種を結びます。玄米、麦、大豆、いもも眠っているだけで、土に降ろせば、再び芽を出し大きくなります。人も生きるためにはこれらの命を食べなければなりませんが、私も含めて、多くの人はそのことを忘れ、おいしいかどうか?栄養価は?体にいいかどうか?考えながら、またある時は、人と話しながら食べていますが、それらの行為は、動植物の「命」に対して失礼にあたるのではないでしょうか。昔の心ある日本人は、ひとつひとつの「命」の個性を生かして、ていねいに調理し盛りつけることによって、「命」の恵みを尊び、感謝していたのではないでしょうか。私にはそれが、おせち、精進料理など日本の代表的な食文化に表れていると思うのですが。
空の詩のおじさんより 昨年も何度か藤井さんの畑を見に行く機会がありました。自然環境の変化が年々野菜づくりをむずかしくしている事を藤井さんのお話に感じてしまいます。にもかかわらず、今年も「やさいたちに教わった、反省させられた」ということばがでる藤井さんの自然に対しての謙虚さには頭が下がります。いかにおいしくてエネルギーのある野菜が育てられるか?を一生懸命考えている人だと思います。野菜を出荷してもらえるようになって間もない頃「僕の野菜は病気の人に優先して分けてあげて下さい」と言われた事を思い出しました。常に「命」を見つめ、自然にそって生きる藤井さんの生き方には、人間のあり方、生き方をたくさん教えて頂いている気がします。 感謝 |