生産者からのお便りNo.3

大事にしていきたいこと    

                     大分県宇佐市
                 佐藤農園 佐藤俊徳

私たちがやっている有機農業は、ただ単に私たち人間のために安全な食べものを供給するということ、それだけにとどまらず、この地球上の全ての生きものを幸せにする手助けをする大事な仕事です。

人間も自然の一部であり、私たちの体を造っているのはいうまでもなく自然からの贈り物である他の生物の生命であり、私たちはそれをいただいて生きています。その生命は全てにつながっていて、私も生命のつながりの中で今があります。私が健康になるためには、他の生物が健康でなくてはなりません。言いかえると、他の生物が健康になることで、私が健康になります。これは自然の法則だと思いますが、他が栄えることで、私も豊かになります。

それが今、行われている化学肥料や農薬に頼る農業、ただ人間の食べ物を生産する目的のために、全ての生きものを無視した農業、自然の法則を無視した農業で、よくなる理はありません。

早くそれに気づいた人から農業本来の姿にかえらないといけない。それを忘れずにいることも一つの運動と思ってやっています。運動といっても大層なことではなく、土が喜ぶこと、植物が喜ぶこと、土の中にいる小さな生物が喜ぶことを思い描きながら、それを喜びとして野菜を育てる、それだけのことです。土が健康になれば育つ野菜は健康になり、人が健康になれば人は笑顔になり優しくなり正しい考えがどんどん湧き出て、建設的な明るい社会が生まれます。

有機農業をおこなう考えの中に、全ての人、全てのものが繁栄する確かな理があるのです。そして願うことは、その考え、そのシステムが社会の浄化に役立つということ。そのことが一番の大きな目的だと思って有機農業をやっています。


空の詩のおじさんより

 

佐藤さんの畑を、小雪の降る中、数人のお客様と見学してきました。なれない寒さに震えながら、キャベツ、ブロッコリー、大根、小松菜等の畑で、佐藤さんの話に聞き入りました。「野菜の表情を見てあげる事」「野菜が育つ環境をできるだけストレスの少ない状態にしてあげること」等、どれも新鮮な言葉に感じました。でも一番感動した事は、小雪の振る中、鼻水を垂らしながら、もくもくと小松菜を収穫する、佐藤さんの姿でした。

感謝